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【BASE/Shopify/カラーミー】ネットショップ開設するならどっち?ASP/オープンソースとは【EC-cube/Welcart】

BASE/Shopify/カラーミー/STORES.jp/EC-cube/WelcartASPとオープンソースのネットショップ運用比較

ネットショップを開きたいという場合、自社サイトに組み込む方法や他社の提供しているサービスと連携する方法など、いくつかパターンがあります。

ショップ開設のご相談の際に、ざっとパターンを比較してお話することもあるので、今回あらためて比較・解説記事としてまとめてみたいと思います。

 

これからネットショップを開くことに興味をお持ちの方や、ECサイトをどうやって作るかに興味を持たれた方の参考になれば幸いです。

ではやっていきましょう。

 

ECサイト?ネットショップ?通販サイト?それぞれの違い

ECサイト、ネットショップ、オンラインショップ、通販サイト、どれも基本的には「電子商取引」を行うサイトという意味で、基本的に同じものを指します。

ただ、使われる頻度が場面や人によって違うので、微妙にニュアンスを区別して用いられる場合もあります。

ECサイトのECとは?

ECとは、「Electronic Commerce」の略で、意味としてはまさに「電子商取引」です。

ユーザーがECという言葉を用いる事はほぼないと思いますが、運営する側や構築する側の人はよく目にすると思います。

▼ECビジネスにまつわる書籍が多く出版されていて、業界では一般的に用いられています。

 

 

 

ネットショップ開設にはASPオープンソース

ASPBASE /Shopify/STORES /カラーミーショップなど

上記に挙げた以外にMakeShop やフューチャーショップ、ショップサーブなど多数あります。どれかは聞いたことがあるでしょうか。

これらは「アプリケーションサービスプロバイダ」の略でASPと呼ばれる、ネットショップ開設・運用サービスです。

通常Webサイトは、レンタルサーバーなどのサーバー契約が必要なものですが、ASPではそれらが不要で、ネット決済の契約など含めて、全てネット上の統合型のサービスとして提供されています。

 

ASPに登録して、デザインテンプレートを選んで、商品登録さえしてしまえばネットショップ経営が出来てしまう、、そんなお手軽なサービスです。

ただし、デメリットとして各ASPごとにカスタマイズに制限があったり、機能が限られていたり、自由度には限りがあります。

特殊な機能が必要など、より自由度を求める方などは別の方法を用いる方がよいでしょう。

 

オープンソースEC-cube/Welcart/WooCommerce/magento

すでにあるサイトなど契約済みのサーバーにECシステムを組み込みたいという場合などはEC-cubeやWelcartなどのオープンソースで人気のシステムを用いる事が多いです。

オープンソースとは誰でも自由に改良・再配布出来るよう公開されている無料のシステムのこと。

多くのサイト・ブログに用いられているWordpressなどもオープンソースです。

オープンソースのECシステムを用いる場合は、まずサーバーを用意して、そこにEC-cubeなどのシステムをインストールし、それから商品登録やデザインカスタマイズなど行うという流れになります。

レンタルサーバーや、決済代行業者との契約が別途必要になります。

 

オープンソースEC国内シェアトップEC-cube

EC-cubeはオンラインショップ版のWordpressともいえるでしょうか。

国内ではオープンソースECサイトシステムとしてはNo.1のシェアを誇っています。

www.ec-cube.net

 

Wordpressプラグインとして導入しやすいWelcartやWooCommerce

EC-cubeがオンラインショップ版のWordpressなら、WelcartやWooCommerceはそもそもがWordpressです。

本体システムはWordpressで、Welcart/WooCommerceはあくまで拡張機能のひとつ、プラグインとして提供されています。

Wordpressに慣れた方や、Wordpressが得意なシステム屋にとっては扱いやすいでしょう。

かく言う私もWelcartでのショップ構築が初めてのEC制作経験だったように記憶しています。

 

その他、パッケージやフルスクラッチ制作

ASP/オープンソース以外にも、オープンソースと同じくサーバーに組み込む形式で有料のパッケージ版ECシステムや、完全に独自開発でECシステムを構築するフルスクラッチなどの手法もあります。

有料のパッケージはオープンソース以上にサポートなど手厚い印象です。

以前はオープンソースだったCS-cartというパッケージの利用経験からすると、使いやすかった印象もあります。

サポートがしっかりあるという面では安心感が得られると思います。

 

フルスクラッチでの開発は、特殊なケースに対応する際に必要かもしれませんが、現在では主流ではありません。数百万〜数千万以上の高価格な事案になるので、ここでは割愛します。

 

さらに言うとYahoo!ショッピングAmazon.、楽天市場への出店などもECを始める際の検討事項だと思います。

あくまで単一のサイトではなくマーケットプラットフォームへの出店という形になり、売り上げに対しての手数料もかかります。

カスタマイズの自由度などはほぼありませんが、利用者の多いサイトなのでEC戦略としてメリットはあるでしょう。

 

ASPオープンソースを比較

今回挙げている主要なサービス・システムを一覧にしてみました。 

  BASE Shopify カラーミーショップ STORES EC-cube Welcart
初期費用 無料 無料  3000円 無料

無料
(サーバー別)

無料
(
サーバー別)

月額料金  無料

ベーシック
2900円

スタンダード
7900円

プレミアム
29900円

エコノミー
834円

レギュラー
3000円

ラージ
7233円

フリープラン
無料 

スタンダードプラン
1980円
アクセス解析/デザイン拡張/独自ドメインプレゼントなど)

無料  無料
手数料

かんたん決済手数料
3.6%+40円

サービス料
3%

振込申請を行う際の手数料
一律250円

事務手数料
振込申請額が2万未満…500円/振込申請額が2万以上…0円 

ベーシック
3.4%

スタンダード
3.3%

プレミアム
3.25%

 

クレジットカード
4%〜

後払い
4%〜

コンビニ払い
130円〜

代引き
280円〜 

フリープラン
5%

スタンダードプラン
3.6% 

決済業者による 決済業者による 
その他費用

BASEのロゴ消去
月額500円

独自ドメイン設定
無料※

 独自ドメイン設定
無料

 独自ドメイン設定
無料
 独自ドメイン設定
無料
 独自ドメイン設定
無料
独自ドメイン設定
無料
特徴 費用をかけず、簡単お手軽に始められる。
決済ごとの手数料がかかる。

カスタマイズ自由度が高い。

決済手数料が低い。SNS連携に強い。

カスタマイズ自由度が高い。

操作しやすい管理画面。

サポートが充実している。

簡単お手軽に始められる。

決済方法が豊富。

国内利用率が高い。

カスタマイズ自由度が高い。

Wordpress内に構築出来る。

カスタマイズ自由度が高い。

※どのサービスも独自ドメイン設定は無料で可能ですが、ドメイン取得は要別途契約。

 

予算や規模で吟味して、慎重に検討が必要

ざっと比較してみましたが、 それぞれに費用面、自由度など違いがあったのがお分かりいただけたかと思います。

小規模にスタートするのであれば、初期費用・月額無料で始められるBASEがおすすめじゃないかと思います。

Webシステム構築などされるような方は、オープンソースを使って今後クライアントにECサイト制作を提案出来ると武器のひとつとなるでしょう。

それぞれデザインのカスタマイズにはCSSが必要不可欠なので、そのあたりは過去記事ご参考いただければ幸いです。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました!