#1プラグイン無しでWordpressのマルチサイト化「メリット・デメリット考察」
Wordpressには標準でいくつもサイトを運営できるマルチサイトの機能が備わっています。
通常は無効化されているこのマルチサイト機能を使うと、ひとつのWordpress本体データと、ひとつのデータベース内に異なるサイトを複数持つことが出来ます。
今回はとあるご相談者がサイトのの多言語対応をしたいというご要望だったので、マルチサイト化による方法をとらせて頂きました。
マルチサイトはこれまであまり触ってこなかったので、今回調べてわかった導入の手順など記しておこうと思います。
手順以外にまずPart.1ではメリット・デメリットなど考察もしていきますので、マルチサイト化について検討されてる方のお役に立てれば幸いです。
ではやっていきましょう。
Wordpressマルチサイト化のメリット・デメリット考察
マルチサイト機能を使うと、Wordpressのコアファイルやデータベースを共通しながら複数サイトを運営できるので、以下のようなメリットがあります。
マルチサイト化メリット
- サーバーへの容量圧迫の負担が減る
- 一つのドメインで複数のサイトを作成可能
- サブディレクトリ型はドメイン強化の効果がある
- 同一管理画面内で管理できるので管理の負担を減らせる
- プラグイン・テーマの管理・更新が一括でできる
- 多数のユーザーによる大規模サイト運営が出来る
逆にデメリットは以下のようなものがあります。
マルチサイト化デメリット
- データベースの肥大化
- 一部プラグインがマルチサイトに対応していない場合がある
- サーバーがマルチサイトに対応していない場合がある
- 何か問題があった場合にマルチサイト内で運営している全サイトに影響がでる。
データベースの肥大化に関してはよっぽど大規模のサイトでなければ懸念する必要もないかと思います。
ただ二つ目、どうしても使いたいプラグインがマルチサイト対応していない場合は、そのプラグインの使用かマルチサイトをあきらめる他ないようです。
また、何か問題があった場合にマルチサイト内でデータを共用している部分には全体的に影響が出てしまうのもデメリットだと思います。
どんな場合にマルチサイト化するといいか
今回、サイトの多言語対応を目的としていたので、同一ドメイン内でサブディレクトリ型を採用しました。
テーマもほぼ共通で、必要な設定、メニュー項目、記事などを翻訳して表示出来れば対応出来るので、管理・導入のしやすさが選んだ理由です。
似たようなサイトを複数作るのであれば、マルチサイト機能を用いるといいのではないでしょうか。
サイトをまるっと複製できるマルチサイトに対応したプラグインなどもあるようなので、個人的には非常に効率的な方法だと感じます。
中規模程度までのサイトであれば特に問題は少ないでしょう。
サルワカ方式多言語化は素人に手が出せない難易度
サブディレクトリ型のサイト運営にするのであれば、マルチサイトでなくてもカテゴリーを分けることで同じような効果を狙うことは可能です。
▼サルでもわかる解説記事で有名なサルワカさんのサイトでは実際にカテゴリー分けによる多言語化サイトの方法を解説されています
ただし、残念ながらこちらのサルワカさんのサイトの手法では、非常に困難な面があります。
さらっと簡単そうに出来ると謳った記事の割に、実際やろうとするとテーマ内のテンプレートファイル、PHPの編集が必要な場面が多いので、素人にはそもそも手が出せないレベル。
テーマ作成・カスタマイズに精通していても、既存のテーマからカスタマイズをしようとすると、まず既存のテーマ構造を熟知する必要があり、相応のコストがかかります。
▼こちらの記事の執筆者さんはサルワカ手法は「100万円案件レベル」と仰ってます。金額は置いておいてほぼ同意見です。
でもこれ…「ね、簡単でしょ」みたいに見えるけどよく読むと、実はそんな、簡単そうじゃねーぞ…(個人の感想だよ) phpとかいじりまくって、テーマとかもいじる…軽く100万円レベルの案件だと感じました(個人の感想だよ)
サルワカさんはサイトを見る限り非常にレベルが高い方なので、その方から見た「サルでもわかる」レベルは非常にハードルが高いのです、、、
マルチサイト化の手順は次回
マルチサイト化の実際の方法については次回、Part.2にて記したいと思います。
手順の中ではwp-config.phpの編集や.htaccessファイルの編集なども必要になってきます。
PHPの知識や実際にWordpressのコアファイルを触ったことがないというような方は一度ローカルにWordpressをインストールしてみて自由にあれこれ試すのもおすすめです。
▼WordpressだけでなくPHPの入門書としてもおすすめです。
では、今回はこの辺りで、次回へ続きます。。。
▼追記:パート2「導入実装マニュアル・XSERVERでの手順解説」編はこちら。
最後までお読みいただきありがとうございました!